USB4とUSB PD EPRといえば、まだ普及するまでには至っていない最新規格ですね。その規格に対応しているのに、なんと価格が約2,500円というアドテックのケーブルをAmazon.co.jpで購入したので紹介します。さて、本当にカタログ通りのスペックなのでしょうか…?
USB4とUSB PD EPR
“普通”のUSB PDに関しては、100WだったりPPS対応の充電器を普通に目にするようになってきましたが、USB PD EPR(PD3.1)は最大240Wで、めちゃくちゃ大きいです。そのためSink側(充電される方)の消費電力もそれ相応に大きい必要があり1、用途としてはゲーミングノートPCなどが想定されているものの2、まだ策定されて1年ほどということもあり、対応した製品はほとんどありません(というか個人的には見たこと無いです)。
USB4は、あくまでデータ通信などに関わる規格で、電力供給については定めていません3。そもそもPD3.1よりも策定が早いので(2019年3月)、現在はちらほら対応ケーブルも売られていて、Cable MattersなどのものはUSB-IFの認証を取得していますが比較的安価に手に入ります。
というわけで、USB4だけ、で安価なケーブルは探せば見つかるのですが、USB PD EPRにも対応したものとなると、数自体が少ないです。今回のケーブルは、その条件に当てはまるどころか、価格が約2,500円という激安価格のケーブルです。
パッケージ、内容品


パッケージです。パッケージはかなり簡素なもので、製品の説明シールが貼られた白いジッパー付きの袋(片側のみ透明)に入っています。ちなみにADTECのマーケットプレイスから購入することになるのですが、1つの購入でも割と高さのある箱に入っていたので、郵便ポストに入らず、対面での受け取りとなりました。…これは1つなら封筒でも良いレベルなんですけどね…

シール部を拡大した画像です。バーコードとかスペック、保証が1年間であることなどが書かれています。

中にはケーブルが針金で丸められて入っているだけで、これ以外に紙などはありません。

書き忘れてましたがこういうキャップみたいなものが付いていました。でも本当にこれだけです。
本体


ケーブルは、コネクタ部近くにADTECのロゴ、その裏側に「240W/40G/8K」と書かれています。スペックから分かっていたことですが、やっぱり固いですね。丈夫なことの裏返しでもありますが、取り回しはしづらいです。
スペックを確認
今回は、USB PD EPRのケーブルの検出にも対応したUPM、WITRN U3を使ってe-Marker情報を読み取ります。WITRN U3のレビュー記事は以下にあります。


ケーブルのスペックは、公称通りでした。USB4 Gen3で転送速度は最大40Gbps、USB PD EPRに対応し最高240W(48V)の電力が供給できます。5Aと出てますがEPRの表示は普通の5Aケーブルでは出ないので、バグか何かだと思われます。1mを超えていますがパッシブケーブルです。この点は、1mのケーブルでもUSB-IFの認証を獲得したエレコムのケーブルがあるので4、スペック以上の長さですが問題ないでしょう。
Vendor IDは「0x1E8A」で、10進数に直すと「7818」。これをUSB-IFのVendor ID一覧PDFで探すと、HIBEST Electronic (DongGuan) Co., Ltd.という企業がヒットしました。2006年に設立された中国広東省にある企業のようで、光ファイバーケーブルからHDMIケーブルまで、様々なワイヤーやケーブルを設計・製造しているみたいです。HPを見ると、今年3月にUSB4 Gen 3の認証をUSB-IFから取得したことをブログにしていました。
そのためUSB関連の製品を作っていても不自然ではないのですが、なぜかUSBの製品は「データなし」になっていました。…価格が価格のケーブルなので、ID偽装とかしていてもおかしくはないのですが、このあたりは分解でもしてみないと分かりません(しませんが…)。
- Qストレージの速度調べてみたりしないんですか?
- A
お金がないのでそういうUSB Type-Cに対応したSSDとか持ってないんですよね…買ってくれたら試しますよ!!
まとめ:とりあえず嘘ではないっぽい

UPMでチェックしただけなのですが、私のできる最大限の検証がこれだったのでお許しください…上記のように検証機材を買ってくれたら試しますよ!!
とりあえず、表記通りのスペックだったのでそれは一安心です。コスパは抜群に良いので、主にアーリーアダプターの方向けにおすすめです。