エレコム株式会社は、国内で初めてUSB規格の普及を促進する非営利団体であるUSB-IF(USB Implementers Forum)から認証された、USB PD EPR(USB PD 3.1)対応ケーブルを発売しました。USB4版とUSB 2.0版、色と長さの違いで数種類あり、店頭実勢価格は3,880円〜となっています。
USB4-CCPENシリーズ
USB Power Delivery Extended Power Range(EPR)は、従来のUSB Power Delivery(USB PD)の最大100W(20V/5A)を大きく上回り、最大240W(48V/5A)での電源供給を可能にする新たな規格で、USB PD 3.1として定義されています。これによりスマートフォンのみならず、大きな電力が必要なゲーミングノートPCなども、USB Type-Cケーブル1本で電力供給できるようになると期待されています。
USB4対応版
USB4は、USB 3.2 Gen2x2の後継となる規格。USB 3.2では最大20Gbpsでしたが、USB4なら最大40Gbps(約5GB/s)という猛烈なスピードでデータ転送が行えます。
USB4対応版は長さ約1mのもののみで、黒と白の2色構成です。
USB4 40Gbps対応で1.0mを実現していることについて問い合わせ中です。回答を得しだい追記します。
エレコム広報部の方から回答を頂きました。回答は以下の通りです。
まず、USB規格は一定の技術を持った各メーカーがパスすることを前提に「規格化」されております。 そのため、当初はUSB4の基準値は80cmMAXと設定されておりました。 今回の製品におきましては、パッシブケーブルで1.0mの長さにてデータ転送速度 最大40Gbpsを実現しております。 詳細仕様については社外秘のため開示できませんが、長年培った技術と経験をもとに Type-Cコネクタ、線材(高品質)の再設計を行い正規認証テスト機関にて1.0mの長さで合格しており、 当初の規格を上回っていますが、テスト機関で認証されているため1.0mで発売が可能となりました。
エレコム広報担当部署社員様と私のメールより
ということで、規格上は80cmが限界のはずのUSB4 40Gbps対応パッシブケーブルですが、どうやら一定の要件をクリアすれば80cm以上でもOKで、USB-IFの認証すらも通すことができるようです。逆に、1mのパッシブケーブルであれば、一定の技術力のあるメーカーだと考えることもできそうです。もちろん、確かめなければ分からない部分は多いですが…
USB 2.0対応版
USB PD EPR自体は、USB4とは関係がありません。あくまで電力転送の規格なので、USB4のデータ転送速度が必要でなければ、USB 2.0対応版で十分です。もちろん、USB 2.0までとなるので、データ転送速度は最大480Mbpsとなります。USB 2.0対応版では、ケーブル長1.0mと2.0mの2種類が用意されています。
1m版はこちら。
2mはこちら。
参考情報
USBケーブルは“これ1本で十分”な時代がすぐそこに!?最大240W(48V/5A)での給電を可能にするUSB Power Delivery EPR認証ケーブルを新発売|エレコム株式会社のプレスリリース – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000351.000026881.html