イオシスでAir Stick 4Kを購入したものの、初期不良を引いてしまったと書きました。
その後再入荷していたので、Air Stick 4KのJoystick Editionを購入しました。今回は初期不良ではなく、ちゃんと動作しました。そんなAir Stick 4K Joystick Editionのレビューをお届けします。ちなみにこのAir Stick 4K、公式サイト(CCC AIR)を見ると、「2022年3月31日で販売終了致します」と書かれていて、既にもう注文フォームみたいなものは見当たりませんでした。
Air Stick 4K Joystick Editionのパッケージ、内容品
パッケージはこんな感じです。裏面ではNetflixが見られることが大きくフューチャーされています。後述しますがSleipnirもプリインされています。
無印Air Stick 4Kがこんな感じだったので、表はほとんど同じですね。裏面は私の無印Air Stick 4KはTSUTAYA movieの宣伝が載っています。ワイルド・スピード アイスブレイクのもので、時代にして2017年10月とかのものです(書いてある)。4〜5年前なので、完全放電しているというのも納得です。Joystick Editionはもうちょっと新しいかもしれません。
内容品
内容品一覧です。Air Stick 4K本体、リモコン(JoyStick Edition)、HDMI延長ケーブル、ACアダプター、リモコン充電用クレードル、ユーザーマニュアルです。
無印Air Stick 4Kはリモコンが違うのと、リモコン充電用クレードルがついていません。そのため充電用のケーブルは別途用意する必要があります。
細かいところでは、ユーザーマニュアルの「ユーザーマニュアル」という文字が無印はアルファベットになっています。
内容品詳細
Air Stick 4K本体は無印もJoyStick Editionも同じで、型番はTS-302です。
ACアダプターも型番TA-301で共通です。USB Standard-AポートとLAN端子が備わっていて、有線でもインターネットに接続できます。ACアダプターはカンボジア製で、入力は100〜240V,50/60Hz,0.3A。出力はUSB Micro-B出力が5.0V×1.1A、USB ポートが5.0V×0.1Aとなっています。このUSB Standard-Aポートはリモコン充電専用と書かれています(…たった0.5Wなんですね…びっくりするくらいUSB-Aの出力が低いです…)。この出力だと、確かに他の用途には使おうと思っても使えなさそうです。
リモコンが1番大きな違いになります。Joystick Editionは、その名の通り上部にジョイスティック(アナログスティック)がついていて、これでカーソルなどを移動します。無印とは異なり、ゲーム用のABXYボタンとAbemaTV・Netflixが一発で起動できるボタンが追加されています。また、決定のために上部側面に決定ボタンも追加。これは、ジョイスティックだと決定の操作時にズレてしまうためと思われます。ジョイスティックを押し込むことでも決定操作が行えます。また、Joystick Editionのみ左側面にテレビの電源と音量調節ができるボタンもありますが、私のテレビでは使えませんでした。さらに細かい点では、音声入力のためのボタンの位置が変更されています。
JoyStick Editionのリモコンの型番はTR-302、無印はTR-301です。どちらも充電はUSB Micro-Bで行います。
Joystick Editionのみ、リモコン充電用クレードルが追加されています(なぜ?)。
リモコンを挿すとこのように、結構角度は急な感じでささります。
セットアップ
本体を電源に接続した状態でHDMIポートに挿すと、このような画面が表示されます。指示通り、リモコンの戻るボタン(◁のボタン)とホームボタン(○のボタン)を同時に押し続けると、
「リモコンを認証しました。決定ボタンを押してペアリングを完了してください」と画面が切り替わります。決定ボタンを押せばリモコンと本体のペアリングは終了です。
Weclome!の画面では英語か日本語かを選びます。次の画面で「AndroidスマートフォンまたはAndroidタブレットをお持ちですか?」と聞かれます。私はどちらも持っているので「はい」を選んだのですが、
何度試しても「セットアップウィザード」が停止してしまい、ログインできませんでした。後で見るとこの端末のAndroidセキュリティパッチレベルが2019年9月5日だったので、もしかするとセキュリティ水準が低すぎてダメだったりするのかも、と推測しています。
どうしようもないので、Wi-Fiを探してパスワードを入力して接続し、「アップデートを確認中」が終わると、
Googleアカウントにメールアドレスとパスワードを入力してログインします。ジョイスティックで文字を入力するのってかなりまどろっこしく、イライラしてしまいました。最初の簡単なログインができていれば…
利用規約とプライバシーポリシーに同意してログインすると、「端末に最適化された専用のソフトウェアキーボードに設定してよろしいですか?」と聞かれます。物理キーボードを接続するわけでもないですし、これは素直にはいにしたほうが良いと思います。
次はサービスの準備中という画面になります。ここでは10分ほどかかると表示されましたが、実際にはもう少し短かったです。
画面、端末情報など
ホーム画面はこのようになっています。モザイクでぼかしたところは見たこともないYouTubeチャンネルの動画と、GYAOのオリジナルコンテンツがおすすめのような形で表示されていました。
端末情報を見てみました。端末名は「Air Stick 4K」、バージョンは「7.1.2」、Androidセキュリティパッチレベルは2019年9月5日です。流石にちょっと古いですね。カーネルバージョンは
「3.14.29
jlabsdev@jlabsdev-X10SAE #1
Mon Sep 30 12:12:50 JST 2019」、ビルドは「ts302A-user 7.1.2 NHG47L 5000000017 release-keys」でした。
内部共有ストレージは合計で9.7GBあり、あまり多くはないです。そのうちアプリが376MB、キャッシュデータが4.2MB、その他が109MBを占めていて、残りは8.8GBです。
TSUTAYA movieのための端末なので当然ですが、TSUTAYA movieアプリがプリインされています。あとはSleipnir(Sleipnir TV)が入っていました。…今どき(2018年も)Sleipnirってほとんど知られてない(しシェアもカウントできないくらい低い)のに…と思ったら、Air Stick 4Kで利用できるブラウザには、まともそうなものが無かったのです。Chromeすらないのはびっくりしてしまいましたが(OSが古いから?)、こうなるとSleipnirくらいしか使えそうなのがないですね。
TSUTAYA movieは107MBと比較的大きく、残りは結構あるのですが私は使わないので気分的にもアンインストール…はできませんでした。仕方ないのでアップデートのアンインストールや、データの消去、キャッシュの削除などでスリム化しました。
動作
Netflixで数作品視聴してみましたが、問題なく観られました。ただパパッと操作を連続させると動作が重くなってしまうので、ここは価格なりな部分ですね(つい最近まで税込10,780円でしたが)。
ゲーム用スイッチもあるということで、クロッシーロードをインストールして遊ぼうとしたのですが、初回起動時の年齢確認でうまく年齢が入力できず断念。ASPHALT8(3Dのレースゲーム)も試してみましたが、フレームレートが目に見えて出ないので、プレイはできてもとても勝つことはできないですね。性能的にも、ゲームはスマホでやってAir Stick 4Kにキャストする、みたいなやり方のほうが良さそうです(こっちも遅延がネックではあります)。ちなみに、ゲーム用のボタンは押しやすいように他のボタンより出っ張っていて、スイッチもよりクリック感のあるものに変わっています。
まとめ:結構使えるが、Joystick Editionである必要はない
無印のAir Stick 4Kを返品することになり、どうせならとJoystick Editionにしてみましたが、本体には全く相違がありませんでした。ジョイスティック搭載になったリモコンも、ボタンの押し心地がちょっと良くなったかなという程度で、ジョイスティックも劇的に使いやすくなったわけではありません。わざわざ値段が倍以上するJoystick Editionにする意味はあまりなさそうです。ゲームのボタンがあれど、まともに遊べる性能ではないので宝の持ち腐れですしね。
…とは言ったものの、現在は無印Air Stick 4Kは売り切れになってしまっています。今回紹介したAir Stick 4K Joystick Editionのみ在庫があります。
→もう商品ページ自体存在しないようです(2023/09/28)