成人年齢が今年(2022年)4月に18歳に引き下げられましたね。しかし引き下げられた後も、お酒、タバコ、公営ギャンブルなどは変わらず20歳からになっています。とはいえ、証券口座の開設やクレジットカードの作成などは親権者の同意なしで行えるようになりました。これに絡み、楽天証券でジュニアNISAを申し込んだ人はiSPEEDアプリからだとジュニアNISAの扱いで購入できないことを確認したので、お困りの方に向けて備忘録的に書き残しておきます。
2023年までは20歳未満はジュニアNISA口座しか開設できない

現在NISAには、(一般)NISA、ジュニアNISA、つみたてNISAの3種類がありますが、2022年1月1日時点で20歳未満の人がが2022年内にNISA口座を開設しようとすると、ジュニアNISAにしか申し込めません。これは、2022年4月1日から施行される法改正(成年年齢の引き下げ)によるジュニアNISA口座の変更は、2023年1月1日から適用されるためです1。このこと自体は、楽天証券のFAQにも掲載されている2既知の事実です。
一方で、楽天証券の口座の種類(未成年口座・総合口座)は、加入時点の年齢で決まります。2022年4月1日から、成人年齢は18歳に引き下げられたため、これ以降に18歳以上が口座を開設した場合には総合口座が開設されます。
私はちょうどこの両方に当てはまる年齢であったため、楽天証券の口座自体は総合口座で、制限のない大人と同じものでしたが、NISAに関しては1年だけジュニアNISAになりました。
楽天証券のアプリ「iSPEED」アプリでは、ジュニアNISA口座で取引することはできない

私は総合口座の開設後、本人確認書類を送付してジュニアNISA口座を開設完了しました。その後にモバイル端末向けの楽天証券のアプリ「iSPEED」でログインし、ETFでも買おうかと思ったのですが、なんと注文画面に
「NISA※
未開設」
との表示が。これに対する明確な答えが見当たらなかったので、サポートに問い合わせるのは面倒だしと放置していたのですが、一念発起してサポートチャットに質問してみることにしました。
サポートチャットは混雑していて、なかなか繋がらなかったのですが、数回チャレンジしてやっと繋がりました(平日の昼間ですよ?)。そこで質問したところ、以下のような回答が得られました。
サポートの方の回答によると、ジュニアNISA口座はiSPEEDアプリでの取引に非対応、とのことで、ジュニアNISA口座で取引するには、アプリではなくPCサイトからジュニアNISAタブ→ジュニアNISA口座画面と辿っていき、利用する必要があるとのことでした。私としてはまぁ1年の我慢なのですが、モバイル端末からPCサイトを使うと無理とは言いませんがかなりやりづらいですし、ぜひジュニアNISA口座でもiSPEEDアプリで取引できるようになってほしいところですね…
ただ、ジュニアNISAは廃止されることが決まっていますし、そんな制度のためにシステムを変えるほどの余裕は無いのかもしれません。
参考情報
【重要】成年年齢の引下げに伴う当社の対応について | 楽天証券 – https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20220214-01.html
- NISAやジュニアNISAの口座の開設の際に考慮される年齢は、生年月日を基準にした実年齢によるものではなく、開設しようとする年の1月1日の年齢で決まるため[↩]
- https://faq.rakuten-sec.co.jp/sp/2841018[↩]