スマホ売上はグローバルで2021年に過去最高の約4,500億ドル(約52兆円)に到達、Appleのシェアは2021年第4四半期に過去最高に――Counterpoint調査

調査、データ
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Counterpoint Technology Market Researchカウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ は、最新の調査を発表し、スマートフォングローバル市場の売上高が2021年に4,480億米ドル(約51.5兆円)を超え、前四半期比で20%の成長を遂げたと発表しています。

スマートフォンの平均売価は12%アップ

スマートフォンの平均売価(ASP)は、前年より12%上昇し、322米ドル(約37,000円)となりました。これは、4G機種より高額な傾向になる5Gスマートフォンのシェアが増えたこと、AppleのiPhone 13発売が順調だったこととによるといいます。さらに、インド、東南アジア、中南米、東欧などの新興市場での、コストパフォーマンスが高い5G対応機種への需要の高まりを受けて、Xiaomi、vivo、OPPO、realmeなどのメーカーが2021年に5G対応機種を増やすことに注力したことも要因の1つです(((2021年第三四半期以降OPPOにOnePlusが含まれる)))。この結果、5G対応機種の世界全体での出荷は、2020年の18%から2021年には40%超を占めることになりました。意外と、まだ半分は超えていないようですが、これは日本に住んでいるからかもしれませんね。

また、世界的に中級機から高級機クラス端末の需要も増えました。これは、コロナ禍でリモートでの授業や仕事、それに自宅でのビデオや音楽などのエンタテインメントコンテンツへのアクセスが増えたことで、より快適な機種へ買い替える動きがあったことに起因します。そして、世界的なスマートフォン部品の不足によって、大手メーカーがエントリーレベルや中級機種の小売価格を上げたことも影響しているとのことです。

メーカーごとの傾向

トップ5社のスマートフォン市場での売上 2017年~2021年(単位は10億米ドル、約1150億円)
  • AppleのiPhoneの売上は前年比35%伸びて、2021年には1960億米ドル(約22.5兆円)となりました。2021年のスマートフォングローバル市場の44%を獲得したことになります。5G対応のiPhone 12と13シリーズへの高い需要があったことで、AppleのASPは14%伸び、2021年には825米ドル(約94,900円)となりました。インド、タイ、ベトナム、ブラジルなどの主要新興国でのシェア拡大も達成しました。
  • Samsungのスマートフォン売上は、2020年の640億米ドル(約7.36兆円)から11%伸びて、2021年には720億米ドル(約8.25兆円)となりました。2021年の平均売価は5%上昇し、263米ドル(約30,200円)となりました。Samsungは、フラグシップのGalaxy Sシリーズの発売と、5G携帯でのシェア拡大によって、中級~高級機種の世界市場でのシェアを伸ばすことができました。2021年には、折りたたみ型スマートフォン2機種(Galaxy Fold3 5GとZ Flip3)の発売もあり、これも売上を押し上げる要因になりました。Samsungの折りたたみ型機種の出荷は2020年と比べて2021年は3倍増となった。
  • Xiaomiの売上は、2020年の240億米ドル(約2.76兆円)から49%増えて、2021年には360億米ドル(約4.14兆円)となりました。主にMi 11xシリーズなどの中級~高級機種の出荷台数とシェアとが伸びたことによります。Xiaomiの最大の市場であるインドでは、2020年は8%に過ぎなかったものの、250米ドル(約28,800円)以上の機種が前年比39%増え、Xiaomiのインド市場の14%以上を占めました。
  • OPPO(((2021年第三四半期以降OPPOにOnePlusが含まれる)))の売上は前年比47%伸びて、370億米ドル(約4.26兆円)となりました。ASPも前年比15%上昇して、2021年には259米ドル(約29,800円)となりました。Reno 6シリーズ、Find X3とOnePlus 9シリーズの需要が強く、400~599米ドルと600~799米ドルの価格帯で出荷が増えました。昨年2020年には28%だった5G対応スマートフォンが、同社の2021年通年の出荷の50%を超えました。OPPO(((2021年第三四半期以降OPPOにOnePlusが含まれる)))は、中国、日本、欧州の一部(北欧を含む)といった成熟市場においても存在感を高め、それが売上増とASP上昇につながりました。OnePlus NordシリーズとOnePlus 9が貢献し、OnePlusの2021年売上は前年比33%伸びました。
  • vivoの売上は前年比43%伸びて、340億米ドル(約3.91兆円)となりました。ASPも前年比19%上昇し、2021年には259米ドル(約29,800円)に達したことで、売上でも出荷台数でも、第5番目に大きなスマートフォンメーカーとなりました。Vivoの業績は、評判の良いフラグシップ機種のX60とSシリーズ、中国での好業績、それにすべての価格帯で充実した商品ラインナップに起因します。

参考情報

スマートフォン売上はグローバルで2021年に過去最高の約4,500億米ドル(約52兆円)に到達。Appleのシェアは2021年第4四半期に過去最高に。|Counterpoint Technology Market Research Limitedのプレスリリース – https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000033140.html

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