「Misskeyの存在は知ったけど、何がなんだかよく分からない!」「非IT民だけど、Misskeyしても大丈夫?」そんな方に向けたMisskey入門の書です。Misskeyを5年以上前から使っている筆者が、基礎から解説します。初心者向け故に、正確性に劣る表現がありますが、有識者の方は大目に見てください…
この記事は下に向かうにつれ難しく・IT系寄りになっていきます。Misskey初心者の方は、最初のほうだけわかればOKです。
Misskeyの概要
Misskeyは、一言で言うと「分散型マイクロブログプラットフォームプロジェクト」です。
…よく分からない?そうですね、めちゃくちゃ雑に言うと「𝕏(旧Twitter)みたいに、時系列順に投稿が流れていくSNS」とでも言えば分かるでしょうか(Twitterも今は時系列順じゃない?いえいえ、タイムライン右上のをクリックすれば今でも時系列順に戻せますよ~)。
𝕏(旧Twitter)との相違点
Misskeyが𝕏(旧Twitter)と違うのは、主に以下の点です。
- 1つの投稿に最大3,000文字まで書ける
- 開発者の趣味で開発されている。基本的に開発者は全員ボランティア
- カスタマイズ性の高いUI
- リアクション機能、独自絵文字機能がある
- ActivityPubに対応しているので、MastodonなどFediverse上の様々なサーバー(インスタンス)のアカウントをフォロー・閲覧したりできる
- MFM(Markup language For Misskey)を使って、投稿やプロフィールなどに様々な装飾ができる
- OSSで、誰もが開発に参加できる(開発者は随時募集中です)
5〜7は、まだ理解できなくても構いません。後で説明します。
ここ以降、インスタンス=サーバーだと考えてください。
Misskeyにアカウントを作る方法
Misskey自体はソフトウェアで、サービスではありません。そのため、Misskeyでアカウントを作るとなると、アカウントを作るサーバーを選ぶことになります。小規模なサーバーだと、登録を制限していることも多いため、登録を解放しているサーバーを探す場合、Misskey Hubのサーバー一覧で、登録を解放しているサーバーを検索するのが良いです。
サーバーごとに、ユーザー層などに特徴があったりします。他のサーバーともやりとりできるので、どこか1か所に集まる必要はありません。自分に合ったサーバーを見つけて、そこにアカウントを作るのがおすすめです。何よりも、自分が使っていて楽しいことが大切です。
Misskeyの基礎知識
𝕏(旧Twitter)と対応している機能は以下の通りです。
Renoteは引用形式でもできます(引用ポストと同じ感じ)。ただ、バニラ(((改造されていない、オリジナルのもの)))のMastodonでは、制作者の意向で引用ツイートに相当する機能はありません。
𝕏(旧Twitter)でいうブックマークは「お気に入り」として存在しますし、複数の投稿をまとめるモーメントのような機能が「クリップ」として存在します。他にも、TweetDeckで使えるキーワード検索のリスト機能のようなものや、𝕏でいうコミュニティに近い「チャンネル」機能もあります。
タイムライン
タイムラインには4つの種類があります。画像左から、ホーム、ローカル、メディア、ソーシャル、グローバルとなっています。それぞれのタイムラインには、以下の条件に適合する投稿が表示されます。
- ホーム🏠(HTL):自分がフォローしているアカウントの投稿(他サーバーのユーザー含む)
- ローカル🪐(LTL):自分がいるサーバーのユーザーの投稿
- メディア(Misskey.io独自):画像などのメディアが添付されている投稿のみ
- ソーシャル(STL):ホーム(HTL)+ローカル(LTL)
- グローバル(GTL):自分がいるサーバーと連合している全てのユーザーの公開投稿
グローバルは、Misskey.ioのような大規模なサーバーになると非常に流れが速いので、とても常用できません。私の周りでは、ソーシャルかローカルをメインに使っているユーザーが多いです。Misskeyでアカウントを作ってすぐだと、ほとんどフォローしていないのでローカルとソーシャルの違いが分からないことも多いです。以前はソーシャルをメインにできていましたが、ユーザーが劇的に増加してからは、ソーシャルも昔のグローバル並みに流速が速くなったので、常用は厳しくなりました。
以前、Misskey.ioでは「ローカルやソーシャルタイムラインが、サーバーの内輪感を生み出しているのでは?」と廃止されたこともありましたが、復活しました。ただし、現在のMisskeyでも、サーバー管理者はいつでもローカルタイムラインを無効化することができます。
ソーシャルを見ていると、フォローする必要を感じないかもしれません。しかし、あなたのお気に入りのユーザーが(後述する)ホーム投稿を行う可能性があるほか、前述のように、いつまでもソーシャルが有効かどうかは分からないため、気に入ったユーザーがいれば積極的にフォローすることをおすすめします。
ノート(投稿)の公開範囲について
ノートには、ノートごとに公開範囲を設定できます。フォローを承認制にしても(後述)、自動で公開範囲が狭まったりはしません。公開範囲は4+1種類あります。
パブリック
パブリック:世界中に公開されます。ログインしていなくても、投稿のURLが分かれば誰でも見られます。
ホーム
ホーム:世界中に公開されるものの、ローカルとグローバルタイムラインには表示されません。ログインしていなくても、投稿のURLが分かれば誰でも見られます。
フォロワー
フォロワー:文字通りフォロワー限定です。投稿されたアカウントのフォロワー以外は見られず、ログインしなければ見られません。Twitterの鍵アカウントと近い感覚です。
ダイレクト
ダイレクト:投稿したユーザー自身と、投稿する際に「宛先」で指定したユーザーのみ見られます。複数ユーザーを指定することもできます。ログインしなければ見られません。
連合なし(ローカルのみ)
以上の4つが基本的な公開範囲ですが、これとは別に、分散型SNS特有の公開範囲があります。それがローカルのみ(連合なし)です。
ローカルのみ(連合なし):投稿するアカウントが存在するインスタンス(サーバー)にのみ表示され、他のインスタンスのユーザーには表示されません。この属性はパブリック、ホーム、フォロワーと重複して適用できます。ダイレクトとは重複できません。
「ローカルのみ」(連合なし)は、タイムラインに表示される場合の公開範囲です。そのため、グローバルやホーム投稿にローカルを重ねても、URLが分かれば誰でも見られます。非公開とは異なります。
「連合なし」を有効化しようとした際にも表示されますが、基本的にあまり使うことのない公開範囲です。特に、大規模サーバーにアカウントがある場合、連合なしに設定したとしても、サーバーにいるその他大勢のアカウントから見られるので、投稿秘匿にはあまり効果がないからです。
メディア
投稿時に指定できないのに存在するタイムラインとして、メディアタイムラインがあります。このタイムラインは、ローカルタイムラインに表示される投稿から、画像・動画などのメディア付きの投稿のみが抜き出されているタイムラインです。そのため、何かしらのメディアを添付の上、公開範囲をパブリックに設定して投稿すると、自動的にメディアタイムラインに投稿が流れます。
フォローについて
フォローは、承認制にすることができます。Twitterの鍵アカウントと少し似ていますが、違うのは自分の全ての投稿を見せたくない場合に使う機能ではない、という点です。
フォローを承認制にすると、他のユーザーはすぐにフォローできず、フォローリクエストしか送れなくなります。フォローを許可するかどうかは、自分で決めます。リクエストを却下すれば、フォローされません。
一方で、フォローを承認制にしても、投稿自体は秘匿されません。投稿の公開範囲をグローバルにして投稿すれば、たとえフォローを承認制にしていても、全世界に投稿が公開されます。
投稿をフォロワーにしか見えないようにするには、先述の投稿の公開範囲で、設定を「フォロワー」に変更して投稿しましょう。
また、フォローを承認制にしても、それより前にグローバルやローカルで投稿した投稿も秘匿されません。公開されたままになるので注意しましょう。
フォローを承認制にしていないのに、フォロワー限定投稿を行っても意味はありません。誰でもフォローさえすれば見られるからです。
ちなみに、設定から「自分がフォローしているアカウントのフォローリクエストは自動で許可する」ように設定することもできます。
リアクション(絵文字)について
Misskeyの大きな特徴の1つが、絵文字です。絵文字は、ノート(投稿)に付けられたり…
SlackやDiscordのように、投稿に対するリアクションに使えます。ちょっとした返事などは、絵文字で済ませることもできます。
絵文字は、投稿やリアクションの他に、ユーザー名(ニックネーム)やプロフィール欄、Misskey Pagesなどでも使えます。
絵文字は、Unicode絵文字(((様々なOSで共通して使える、汎用的な絵文字)))と、アカウントが存在するサーバーに追加されたものが使えます。
絵文字を追加する権限は、サーバー管理者とモデレーター(((不適切アカウントを管理するなど、サーバー運営に協力している人)))が持っていて、独自絵文字はその人たちが追加したもののみ使えます。
投稿などに絵文字を付けたい場合、半角コロン(:)でカスタム絵文字名を囲むと、カスタム絵文字を表示させることができます。
単独の半角コロンの後ろに絵文字名を入力すると、自動で推測して補完してくれる機能もあります。
リアクションの絵文字を表示させる方法
上記画像のように、多種類のリアクションが付けられた投稿の場合、リアクションは全部は表示されず、付けられた数が多いリアクションが優先して表示されます。この場合に全てのリアクションを表示させるには、投稿右上の投稿時刻をクリックします(ここは経過時間によって表示が変わります)。
するとこのように投稿の詳細画面が開くので、そこで全ての種類のリアクションを確認できます。
この画面では、全リアクションの他に、その投稿をリノートしたユーザーの一覧や、返信なども閲覧できます。
絵文字の注意点
ActivityPubに対応していても、バニラ(((改造されていない、オリジナルのもの)))のMastodonなどを採用しているサーバーでは、絵文字リアクションが表示されません(投稿の本文に使われている絵文字は表示されます)。
Misskeyから絵文字非対応のサーバーにリアクションをすると、向こう側では全て「⭐」として表示されます。逆に、絵文字非対応のSNS(Mastodonなど)からお気に入り(⭐)されると、Misskeyでは「👍」として表示されます。
→バージョン13.10.3以降は、リアクション機能非対応のサーバーからお気に入りされると、「❤️」として表示されるようになりました。
絵文字Tips
絵文字をサッと使う方法
絵文字は、インスタンスによっては非常に多くあり、リアクションのためにいちいち入力していては時間がかかりすぎます。その対策として、絵文字をサッとリアクションに使う方法を紹介します。。
ジャンルから使う
もっとも基本的なのがジャンル分けされた中から選ぶ方法です。そのジャンルの絵文字が10個程度と少なければ、上のGIFのようにジャンルから開いてリアクションすると早いです。
絵文字を検索してリアクション
初心者の方に1番実用的だと思われるのが、絵文字名で検索してリアクションする方法です。絵文字名を全て入力する必要はなく、絵文字名の一部でも入力すると、自動で一致部分を検索して表示してくれます。そのインスタンスにある絵文字一覧のページは、
https://[インスタンスのドメイン]/about#emojis
にあります。例えば、Misskey.ioでは https://misskey.io/about#emojis となります。
最近したリアクションから使う
Web(PWA)から使う場合、絵文字の履歴機能が使えます。最近自分が付けたリアクションが自動で記録されているので、そこまでスクロールして選べば素早くリアクションできます。ただし、これはデバイス間で同期されません。
面白い絵文字
絵文字には様々な種類があり、misskey.ioでは、1つで意味が完結しない、このような絵文字もあります。ぜひあなたのお気に入りを見つけましょう!
ActivityPubと、Misskeyが存在するFediverse
先ほどから、ActivityPubという単語が何度も出てきますよね。これはMisskeyを説明するにあたって避けては通れないワードであり、核となる概念です。全てを理解する必要はありませんが、大まかな仕組みを知っておくと、より快適に使えます。
簡単に例えると…
・宇宙=Fediverse(「連合(federation)」と「世界(universe)」のかばん語)
・星=インスタンス(サーバー)
・管理人=その星(インスタンス)の大統領
・言語(通信規格)→共通(ActivityPub)
という感じです。
Fediverseという名の宇宙に、いくつもの星(インスタンス)があります。それらは、ActivityPubという共通の言葉を話すので、相互に通信できます。そのため、MisskeyインスタンスからMastodonインスタンスのアカウントをフォローして、見たりすることができるのです。
Misskeyは、その星の1つを自分で作ることができるソフトです。MastodonやPleromaといったソフトも、同じように星を作れます。しかしそれらは、話す言葉は同じでも、方言のように特徴があり、全く同じではありません。例えば、Misskeyの絵文字リアクションが、Mastodonとは通じないのはこのためです。
自分の星(インスタンス)が欲しければ、サーバーを借りたり、家のパソコンを使うなどしていつでも作ることができます。ただ、立ち上げや維持にはある程度ITの知識が必要なので、知識が無い場合、既に存在するインスタンスにアカウント登録して住むことになります。
※話す言葉が同じ、と書きましたが、これは技術的な話の比喩であって、実際には英語や日本語を使って投稿が行われています。共通言語で投稿しているわけではありません。なお、MisskeyにはDeepLを使った投稿の翻訳機能もあります。
分散型SNS特有の留意点
MisskeyやMastodon、Pleromaといった分散型と呼ばれるSNSには、仕組みから生まれる特有の注意点があります。ここでは、それをできるだけ簡単に解説します。
リモートユーザーの情報は最新ではないことがある
Fediverseは、宇宙のようなものだと説明しましたね。現実の宇宙よりははるかにマシですが、Fediverseでもインスタンスとインスタンスの通信には相応の時間がかかります。
そのため、各インスタンスは、認識しているリモート(((Fediverse内の、自分のアカウントが存在するサーバー以外のサーバーのこと)))ユーザーの投稿が投稿されたり、アカウントが作られると、それを自分のサーバーにコピーして記録しておきます(すごくざっくりとした表現)。そして、自分のサーバーのユーザーがそれを見に行こうとすると、まずは自分のサーバーにコピーしたものを見せます。こうすれば、毎回リモート(((Fediverse内の、自分がいるアカウント以外のインスタンス(サーバー)のこと)))を参照しに(見に)行くよりも遅延を隠蔽でき、体感上は高速に表示できるからです。
いいことばかりのようですが、例えばユーザーページの場合では、コピーしたあとにフォロー/フォロワーが減ったり、新たに投稿されたりして状態が変わると、現在の状態とは異なるものを見ることになります。このことを対策するため、現在のMisskeyでは、現在のインスタンスにコピーしたものを表示するときは、同時にリモートに直接見に行くオプション(「リモートで表示」)も表示されるようになっています。それをクリックすれば、直接リモートから参照した、最新の情報が見られます。なお、一般的にその分読み込みに時間がかかったりします。
アカウント削除は各サーバーに負荷がかかることがある
上の項目と関連しますが、様々なインスタンスが、自分のインスタンスにコピーを取っていると書きましたよね。このため、Fediverse上でアカウントを削除すると、投稿の数によっては、膨大な削除リクエスト(削除の要請)を、投稿がコピーされた全てのインスタンスに送信することになります。投稿の数が多いなど場合によっては、DDoS(((様々なアクセス元から一気にアクセスするサイバー攻撃の手法の1つ)))に匹敵するレベルでサーバーに負荷をかけることがあります。
こういった理由から、アカウント削除の機能自体が使えなかったときもありました。
もちろん必要な場合もあるでしょうし、絶対にダメなわけではありませんが、削除したいものがある場合はこまめに消すとか、投稿してからすぐに削除するのがおすすめです。
情報は完全に削除できるかどうかは分からない
これも分散型の仕組みに起因する点です。リモート(((Fediverse内の、自分がいるアカウント以外のインスタンス(サーバー)のこと)))のインスタンスに削除リクエストを送信しても、要求されたインスタンスが必ず削除してくれるという保証はありません。多くのインスタンスは大丈夫だと思いますが、全てのインスタンスから完全に削除できる保証はありません。ただし、𝕏(旧Twitter)であろうがMisskeyであろうが、インターネットではデータを保存する方法がいくつもあるので、Misskeyに限らず一度公開した情報は消せないと思うべきです。当たり前の話ではありますが、そもそも拡散されたくない情報は、場所にかかわらずインターネット上に公開しないようにしましょう。
拡散されたくない場合や、削除の確率を上げたい場合、先述の公開範囲で「ローカル」を設定する(リモートインスタンスには投稿が送信されなくなる)など、適切に公開範囲を設定しましょう(前述の通り、ローカル限定にしようが、一度でも、一瞬でも公開した情報は完全に消せません)。
なお、例えばフォロワーに悪意を持ったアカウントがいた場合、別の形で投稿が記録されている可能性もあります。フォローを許可する場合は、怪しいアカウントでないかどうか、よく考えましょう。特に、素性の分からないBotアカウントは注意が必要です。
趣味で開発されているソフトウェア特有の注意点
Misskeyは今も昔も、プログラムを書ける人たちが趣味で開発し、使ってきました。特に儲からないのに開発し、インスタンスを運営している人も、サーバー維持に自分のお金をつぎ込んでいます。広告が表示されるインスタンスもありますが、大して足しにならないくらい、維持には費用がかかります。
それゆえに、(インスタンスによりますが)突然データが吹っ飛んだりすることがあります。企業が儲けるために運営する大手SNSとは違って、資金的にどうしても信頼性では勝てません。
もちろん不具合が無いように、気をつけて運営している方がほとんどです。ただ、絶対に消えないわけではないという心構えは必要です。
さて、ITの知識が無いのにここまで分かれば100点といってよいです。もう基礎知識は得られているので、お腹いっぱいならここでやめてもOKですが、余裕があるならさらに読むとより楽しめます。
Misskeyの機能
にゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
Misskeyでは猫になれる「にゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」機能があります。有効にすると、次のように文字が置き換わって表示されます。
- 「な」→「にゃ」
- 「ナ」→「ニャ」
- 「na」→「nya」
また、アイコンに猫耳が付きます。
文字の置き換えは表示がそうなっているだけで、オフにすると投稿時に記述されたまま(「な」「ナ」「na」のまま)に戻ります。
ちなみにねこみみはマウスオーバー(((マウスカーソルを乗せること)))したり、モバイルでは軽くタップすると揺れます。
MFM
Misskeyには、文字を装飾することができる機能があります。それが「Markup language For Misskey」、略してMFMと呼ばれるものです。
このGIF画像には、代表的なものを載せています。これらの他にも色々あります。
→v13(バニラ)でKaTeX機能は廃止されました。MFM自体は使えますが、上記のような直線運動は、(同じ文字列では)できなくなっています。
これらMFMを上手に使った投稿は、MFMアートと呼ばれています。MFMアートを投稿する場合、あんまり長かったり大きい場合は、後述の閲覧注意(CW)を付けて投稿するようにしましょう。
藍
藍ちゃんは、Misskeyの看板娘のBotAIです。毎日迷路を投稿したり、@ai@[ホスト名] todo [やること]
でリマインダーになってくれたり(引用して教えてくれる)、指定した時間が経過するとタイマーのように教えてくれるなど様々な機能があります。
misskey.ioでは「藍」ですが、他のインスタンス(サーバー)では、名前やアイコンが変わっていたり、独自に改造されている場合もあります。
藍ちゃんのサイト→藍.moe
藍ちゃんの機能など→説明書
ファンアートなどを投稿する際は、#AiArtタグを付けて投稿すると良いです。
CW(閲覧注意)
マナーとして、
- 性的だったりグロテスクな投稿(R-18、R-15)
- ネタバレ・長い内容(((Misskeyは3,000文字書けますが、主に投稿されるのは200字以下(独自研究)です)))
- 大きなMFMアート
などには、「内容を隠す」で閲覧注意を付けるようにしましょう。閲覧注意は、Content Warningの頭文字を取って、CWとも言われます。閲覧注意の理由(説明)も書く必要があります。
NSFW
また、公共の場で堂々と開けない添付ファイル(画像や動画、音声など)には、閲覧注意(NSFW(((Not Safe For Workの略))))を付けましょう。画像に閲覧注意を付けると、タップ/クリックするまでは画像にモザイクがかかります。𝕏(旧Twitter)で、画像をセンシティブなものとして設定するのと似た機能です。この機能は、Misskey以外にMastodonなどにもあり、他のインスタンスでも適用されます。
閲覧注意は、エログロに限らず、例えば気持ち悪い画像などにも付けるとよいです。
執筆時点で、Misskey.ioでは、NSFWと思われる画像がNSFW無しで投稿されると、自動で付く機能もあります。しかし誤判定もあるため、基本的には自分で指定するようにします。
NSFWを付ける基準については、サーバーごとにルールがありますが、例えばMisskey.ioでは以下のようにドキュメントが整備されています。
NSFWを付け忘れた場合
NSFWを誤って付け忘れることがあるかと思います。NSFWを付け忘れて投稿し直す場合は、そのファイルを添付した投稿を削除することはもちろん、ドライブ内にあるファイルも一旦削除してください。
これは、リモート(((Fediverse内の、自分のアカウントが存在するサーバー以外のサーバーのこと)))サーバーからそのファイルを見た際、一度認知したファイルと同じファイルであれば、後からNSFWを付けても、そのリモート(((Fediverse内の、自分のアカウントが存在するサーバー以外のサーバーのこと)))サーバーではNSFWが有効でないものとして表示される(=モザイクがかからない)からです。
ドライブ
Misskeyにはドライブ機能があります。投稿と共にアップロードした画像や動画、音声などのファイルは、全てここに存在しています。
ドライブ機能がすごいのは、ただアップロードしたり削除するだけにとどまらず、フォルダを作ってファイルを分けたりできる点です。
これにより、ファイルがごちゃごちゃせずに済みます。
また、ドライブにすでに存在する画像なら、再投稿する際に再度アップロードする必要がありません。投稿の際、「ファイルを添付」→「ドライブから」をクリックして画像を選択、投稿すればOKです。
注意点
現時点で、ドライブからファイルを削除すると、そのファイルが添付された全コンテンツ(ノート、ページなど) も同時に削除されます。
また、投稿の公開範囲をフォロワーに設定して投稿しても、その投稿に添付した画像は世界中の誰でも見られるようになります(直接画像のURLが分かればアクセスできる)。画像を隠す方法は無いので注意しましょう。
Misskey Pages
Misskey Pagesは、普通のノート(投稿)とは異なり、文字数制限などがありません。
文字数制限がない他、診断メーカーのようなページを作ることができる機能もあり、それを使って作られたページとしてめいめいガチャや気が狂ったときに押すボタンなどがあります。
さらに、AiScriptを使ってもっと高度なこともできます。
→v13で、新たに動的なPagesを作成することはできなくなりました。その代わりに、Misskey Playという機能で、同じように動的なコンテンツを制作することができます。
早わかりQ&A
以下はタップすると開きます。
- Qアプリはないの?
- A
公式アプリはありませんが、非公式のサードパーティアプリはあります。AndroidならMilktea、
iOSならMissCatやMissRiricaです(MissCat、MissRiricaはアップデート対応が遅れています)。私はMilkteaを愛用しています。2023年中頃に登場したMiriaというサードパーティアプリもあります。Android, iOS, Windowsに対応し、MFMなどへの対応も行われています。
また、Mastodon用として開発され、後にMisskeyにも対応したAndroidアプリにSubway Tooterがあります。基本はMastodon用ですが、Misskeyアカウントでログインし、リアクションなども行えます。ただ、メッセージ、ドライブ、リバーシ、ウィジェットなどの機能は使えません。
→Subway Tooterのバージョン5.519で、Misskeyのサポートが終了しました。この他、
TwitterやSlack、Mastodon、Bluesky、Tumblrなどにマルチに対応したiOSクライアントにSocialHubがあり、Misskeyにも対応しています。
→(𝕏(旧Twitter)については非対応になりました)これらのクライアントアプリは基本的な機能に対応していますが、技術的に困難なために、絵文字の表示やMFMへの対応については遅れたり、非対応となることが多く、そもそも非公式のサードパーティアプリなので、動作については無保証で提供されているものが多いです(((保証していないだけで、バグを極力無くそうと努力はされています)))。基本的には、MisskeyはWebサイトやPWA(((Webサイトをアプリっぽく使うための仕組み・技術)))で使うものだと思ってください。ちなみに、どのクライアントアプリも個人開発なので、バグなどを見つけても温かい目で見てあげましょう(バグ報告自体はすると多分喜ばれます)。
- QPWAをスマホで使う方法は?
- A
ここでは、AndroidとiOSのデフォルトブラウザであるChromeとSafariで説明します。
Android(Chrome)でPWA化する方法- Step.1Chromeの三点リーダー(︙)をタップ
まず、PWA化したいMisskeyインスタンスのページを普通にChromeで開き、画面上部の
︙
をタップします。 - Step.2アプリをインストール
三点リーダー
︙
をタップすると、「アプリをインストールする」という項目が出てくるので、それをタップします。 - Step.3ダイアログでインストール
「アプリをインストール」をタップするとダイアログが出てくるので、そこにある「インストール」をタップします。
- Step.4インストール完了
インストールには数秒かかります。待っていると、ホーム画面(もしくはランチャー)に、アプリのようなものが追加されているので、そこからPWAが利用できます。
PWAでは、アドレスバーなどが常時非表示になるので、画面をより広く使えます。
iOS(iPhone)でPWAを使う方法- Step.1Safariで共有ボタンをタップ
まず、PWA化したいMisskeyインスタンスのページを普通にSafariで開き、画面上部か下部の真ん中にある、共有のボタンをタップします。
- Step.2ホーム画面に追加をタップ
様々な共有先が出てきますが、上の方は関係ないので下までスクロールします。「ホーム画面に追加」という項目があると思うので、それをタップします。
- Step.3追加をタップ
「ホーム画面に追加」をタップするとこのようなダイアログが出てくるので、右上の「追加」をタップします。
- Step.4インストール完了
インストールが完了すると、自動でホーム画面に戻ります。アプリのようなアイコンが追加されていれば、インストール完了です。
- Step.5ログインし直す
一度Safariでログインしていても、現状のSafariではPWAにCookieが引き継がれない仕様のようなので、再度ログインします。
PWAでは、アドレスバーなどが常時非表示になるので、画面をより広く使えます。
- QWebブラウザやPWAで開くと、動作が重い
- A
「UIにぼかし効果を使用」「モーダルにぼかし効果を使用」を設定から無効化しましょう。
設定→全般の中(misskey.ioの場合、ここをクリックで飛べます)にある、「UIにぼかし効果を使用」「モーダルにぼかし効果を使用」のトグルスイッチを、オフに(灰色に)すれば無効化されます。ぼかしはかなり処理が重いので、無効化で軽くなると思います。
- Q絵文字ピッカーを開くとチラつく(主にAndroid)
- A
上記の「UIにぼかし効果を使用」「モーダルにぼかし効果を使用」をオフにすると改善します。
- QMisskeyってMastodonの亜種ですよね?
- A
いいえ。Misskeyは2014年から開発が始まっている全く別のソフトウェアです。Mastodonから分岐(フォーク)したわけでもありません。インスタンス間で相互に通信ができるというだけで、クライアントAPIに互換性がありません。そのため、MastodonのクライアントアプリはMisskeyでは使えないことが多いです。
Subway Tooterは、独自に対応を実装したから使えるだけです。(Subway Tooterのバージョン5.519で、Misskeyのサポートが終了しました。)
- Q他インスタンス(他サーバー)のアカウントをフォローしたいが、検索では引っかからない
- A
検索機能で、URLを打ち込んで検索しましょう。
→v13.10.0以降は場所が変わりましたこのように、リモートサーバーにある、フォローしたいアカウントの完全なURLを打ち込んで検索すると、連合に照会しに行って表示してくれます。こうすれば、他インスタンスのアカウントを確実にフォローできます。
v13.10.0以降
v13.10.0以降のバージョンでは、検索と分離されました。v13.10.0以降は、上記のGIF画像のように、「もっと!」内の「照会」から、URLを入力します。
- Q他インスタンス(他サーバー)のアカウントの投稿を自分のインスタンス内で表示したい
- A
検索機能で、URLを打ち込んで検索しましょう。
アカウントの場合と同じように、リモートサーバーにあるアカウントの投稿の、完全なURLを打ち込んで検索すると、連合に照会しに行って表示してくれます。
v13.10.0以降
v13.10.0以降のバージョンでは、検索と分離されました。v13.10.0以降は、上記のGIF画像のように、「もっと!」内の「照会」から、URLを入力します。
- Q画像などの読み込みが遅い
- A
Misskeyは、各サーバー管理者が用意したコンピューターを使ってホストされています。そのため、サーバーのスペック(性能)によっては、画像などのファイルの読み込みに時間がかかることがあります。どこも個人運営のインスタンスなので、なかなか大手SNSのようなスピードを実現することは(特に費用面で)難しいです。アップロードがきちんと完了したデータであれば、待っていればそのうちロードされます。
- QRenoteするときに、公開範囲を指定したい
- A
リノートする際に、単純にRNすると公開範囲がパブリックになってしまいますが、これではローカルタイムラインに表示されるため、 ローカルがリノートで埋め尽くされることがあります。このような事態を避けるため、ホームやフォロワーといった公開範囲でリノートしたい場合もあるでしょう。その場合、公開範囲だけ再指定し、引用で何も入力せずリノートすると、公開範囲を指定して通常のリノートが行えます。
- QTwitterの代替になりますか?
- A
現状では、いいえ。
最近では著名な人物が、Fediverse内にアカウントを作成することも徐々に増えてきました。代替まではいかなくくても、今後存在感を増していくことは考えられるでしょう。しかし、私は完全な代替にはならないと考えます。
Twitterと似た機能を持つため、Misskeyに限らずMastodonなどもよく「ポストTwitter」のような言われ方をしますが、利益を出すように作られたSNSとは、全く性質も機能も異なります。
まず、分散型SNSは全然儲かりません。2017年にMastodonが話題になったとき、PixivやniconicoがMastodonのインスタンスを立ち上げましたが、結局譲渡しています。
このことからも分かるように、無料が当たり前になったSNSの世界で、収益化を行うのは非常に困難です。無料で使えるインスタンスで、収支トントンかそれ以上にできているインスタンスを私は知りません。また、不適切なアカウントを処分する、モデレーションの負担も大きいです。規模の大きなインスタンスでは、法的にアウトな画像を上げたりする不適切なアカウントが、一定程度発生します。機械で全て判断するわけにはいきませんし、最後は人の手が必要になります。
さらに、よく分散型SNSは自由だと言われますが、何をやってもいい場所というわけでもありません。使う以上はそのインスタンスのルールや、インスタンスの所在国の法律に従うことになります。これは避けられません。
TwitterやInstagramなどのSNSが無料なのは、利用者が広告を見ることで、間接的に利用料を支払っているからです。分散型SNSとは、理念も仕組みも違うため、無料で使えて不具合無し!みたいな都合のいい話は、残念ながらありません。もっともっと多くの人に広まって、SNSに対価を支払うのが当たり前になったら、本当にTwitterの代替になるかもしれませんが、少なくとも現状では、まずあり得ないと思います。
- QNSFWを付ける基準は?
- A
まずはサーバーのルールを見て自分で判断し、どうしても迷ったら、「NSFWの自動判定」に任せるのがおすすめです。
Misskey.ioなどでは、ドキュメントとして基準を解説したものが存在するので、それを参考にして決めましょう。投稿自体が禁止されている画像は少なく、ルールに従いNSFWやCWさえ付けていればアカウント制限の対象になることはまず無いので、とりあえず基準を読んで守りましょう。io以外のサーバーで、ルールが特に存在しない場合でも、ioの基準が参考になります。
Just a moment...それでも迷ったら、今度は機械の出番です。自動判定では機械が判断しているため、明らかに大丈夫なのにNSFWと判定されたり、逆にNSFWなのにそうでないと判断されることもあります。また、グレーゾーンでNSFWを付けるかどうか迷うということもあるでしょう。Misskeyには幸い自動判定の機能があるので、迷ったら機械に任せるのがおすすめです。機械に任せれば、少なくともそこにあなたの主観は入らないので、「それはNSFWでは?」と言われたときに、ある程度説得力のある説明ができるのではないでしょうか。もちろん、人の意見を聞くことは重要ですし、全て機械任せにするのではなく、できるだけ自分でNSFWを設定することは必要です。